倉庫に閉じ込められるとか、ホントにあるんですね・・・

倉庫には貴重品が収納されていることもありますから、当然カギがかかるようになっています。ただし中で作業しているひとがいるのに間違って施錠されてしまわないように、多くの倉庫は中からトビラのロックを解除できる機能が付いています。ところが実際には、冷蔵倉庫などでの閉じ込め事件が過去に発生しており、必ずしも安全というわけではなさそうです。

わたしかかつてバイトしていた食料品の卸売店には、地下に巨大な冷蔵倉庫がありました。バイトの先輩からは、昔ここで閉じ込められて凍死したバイトがいるという「伝説」を教えてくれましたが、実際そんな事件があったら営業停止になっているだろうと気にも留めていませんでした。
夏休み期間中だけの短期アルバイトでしたが、結構いい金額のバイト代が出ることと、まかないが充実していたので概ね満足だったのですが、何と言っても作業場によっては暑さが尋常でないセクションがあり、それだけが嫌でしかたありませんでした。

そしてその日、運悪くそこのセクションを半日任されて汗だくになったわたしは、休憩時間に地下の冷蔵倉庫に行ったのです。もちろん他のバイトもそうした休憩方法は良くやっていましたから、特になんとも思っていませんでしたが、今考えれば危険で迂闊な行動でした。
身体を冷やすため冷蔵倉庫に入り、涼んでいたわたしは充分に涼しくなったので戻ろうとしました。そのとき倉庫の照明が消えてしまったのです。おそらく見回りに来た人間が、消し忘れだと勘違いしたのでしょう。問題は、わたしがそのとき声を上げていればよかったものを、怒られるのではないかという不安で黙ってしまったことでした。トビラが閉まったあとすぐに開けようとしましたが後の祭りでどうにもなりません。

冷える身体で扉をたたき続け、やっと見つけてもらったときにはまともに喋れないほど冷え切っていたのです。危うくわたし自身が新たな「伝説」になるところでした。